まち探訪　MIYASHITA PARK

渋谷区と三井不動産による官民連携事業、PPP（パブリックプライベートパートナーシップ）事業による宮下公園の一体開発プロジェクト「MIYASHITA PARK」が2020年6月に竣工しました。

都市公園を施設の屋上部分に持ち上げてしまうという珍しい事例であり、新しいものをどんどん取り入れていこうとする渋谷区と都市開発のトップカンパニーである三井不動産による都市整備事業となっています。

新型コロナウイルスの感染予防の観点から、当初の開業がずれ込みましたが、7月28日（火）に商業施設がオープンしました。

個々の商業施設の開業は若干遅れているようですが、商業施設部分への入場が可能になったので、早速現地に行ってみることにしました！

本ブログの入稿時点2020年7月29日時点においては、平日では殆ど待ち時間無しでの入場は可能ですが、休日は混雑が予想され事前予約をしていった方がよさそうです。

MIYASHITA PARKの概要

上記データは、三井不動産株式会社のニュースリリースによる

MIYASHITA PARK 公式WEBサイト
https://www.miyashita-park.tokyo/

所在地

渋谷駅直近の旧宮下公園が存在した場所であり、JR山手線に沿った南北約330ｍの細長い地形となっています。

画像出典：三井不動産株式会社HPより

渋谷駅至近という好立地もあり周辺の商業地域からのアクセスも抜群の立地となっています。

画像出典：三井不動産株式会社HPより

施設の全体構成

全体施設は大きく南側棟（SOUTH)と北側棟（NORTH)部分に分かれており、SOUTHとNORTHの間に道路が貫通するという形で分断されています。
しかし、面白いことに屋上部分の公園部分は連結して一体となっているという特殊な構造となっています。

画像出典：三井不動産株式会社HPより

SOUTH　1階部分

日本全国の地方別の居酒屋横丁を集結させた「渋谷横丁」
沖縄から北海道までの居酒屋を楽しめるというストーリー感を演出しています。

SOUTH

渋谷駅から同施設に入る導線として、2階への店舗部分へエスカレーターで入場します。
写真の右側通路を上に進むと同施設の屋上部分である渋谷区立宮下公園へ直行するという仕掛け。

SOUTH2階部分の店舗部分

SOUTH棟の吹き抜け部分

SOUTHとNORTHの連結部分

2階部分でSOUTH棟とNORTH棟が連結しており、この連結部分と屋上部分の宮下公園が回遊できる仕掛けとなっています。

NORTH

NORTH棟の特徴としては、廊下部分が外廊下となっており、明治通り方向が吹き抜けとなっていますので開放的は設計となっています。

宮下公園

MIYASHITA PARKの最大の特徴として、渋谷区立の宮下公園が商業施設の屋上部分に配置されなおしたことです。
民間の開発ですと一般的に商業施設の屋上部分に家族連れの顧客の誘因要素として緑地や遊具などを設置するケースが比較的多いと思いますが、MIYASHITA PARKの屋上部分は公共施設たる区立の公園として一体整備されました。

この新生宮下公園は従来型の公園とうより、渋谷という地域性を反映させた面白い設備が配置されています。

多目的運動施設（サンドコート）

ボルダリングウォール

スケート場

sequence MIYASHITA PARK

三井不動産の新ホテルブランド「sequence」シリーズがNORTH棟に登場！
当シリーズは、MIYASHITA PARKの他、京都五条（2020年11月開業予定）、水道橋（2020年8月開業予定）と今年に入り新たにブランディングされた新商品です。
そういえば、近隣には2017年開業のブティックホテルTRUNK HOTELがありますね。

コロナの影響もあり、開業のADRは1万円台と低調に設定されているようですが、立地や話題性から考えると優に3万円越えは見込めるポテンシャルのあるホテルだと思います。
開業が最悪の時期に重なったのですが、今後要注目のホテルです。

sequence MIYASHITA PARKの公式WEBサイト
https://www.sequencehotels.com/miyashita-park/

いかがでしたでしょうか？
施設の開業が新型コロナウイルスの影響を受け遅れていますが、渋谷駅近接という立地と公園の特殊な再開発案件であり、一見の価値ありです。

昼も夜も楽しめる渋谷の新スポット。

今の渋谷は話題に事欠きません。