書籍タイトル 都市・建築・不動産企画開発マニュアル入門版2022-2023
書評
エクスナレッジ社から出版されている「都市・建築・不動産 企画開発マニュアル」の入門編
「都市・建築・不動産 企画開発マニュアル」は、月刊「建築知識」を出版している建築デザインの専門出版社エクスナレッジ社が発行するマニュアル本であり、だいたいのデベロッパーには「一家に一台」レベルで存在する書籍ですね。(ただし2014-2015版が最終モノとなっており、最近は同タイトルの本は発売されていない。)
今回ご紹介するのは、「都市・建築・不動産 企画開発マニュアル」の入門編として同タイトルがつけられた書籍です。
本家である「都市・建築・不動産 企画開発マニュアル」は非常に文字が小さいうえに、内容が少しマニアックな側面があり、読むというより辞書として参照するというWikipedia的な存在でした。内容もかなりマニアックな事業形態まで掲載されており、読者層としては不動産業界の新人や若手には少しレベルが高めの設定されている感がありました。
今回ご紹介する「都市・建築・不動産企画開発マニュアル入門版」は、同マニュアルの後続編として2年毎に更新されている書籍です。読み物としても非常によくまとまっており、建築系、土地系、設計系、開発系、税金系と多岐に亘っており不動産事業を全般的に網羅したものとなっています。
建築・不動産企画の基本的な内容やマーケット調査、立地調査の基本を俯瞰することができ、宅建試験の知識+αで十分に読みこなすことができます。
また、先輩から「○○調べておいて」と言われた場合に、手元に置いておくと調査のイロハのイメージがつきやすいと思います。
この本は、2年毎に最新の動向や建築法規の改正を盛り込んで更新していくので、できれば最新のものを手に置いておきたいものです。
最新号は、2022年7月に発刊されているので、ちょうどいいかもしれません。
最新号の中身を見ると、空家活用やサブスク住宅などの最新のネタも更新しており、読み物としても面白いと思います。
逆に、平易な内容となっているので、私は断固として不動産のプロだ!ということが断言できる方には、おススメしません笑
これから不動産業に従事する予定の人や、新人、若手の方には手元に一冊あると便利だと思います。
巻頭企画1特別対談
・ストック型社会を迎えた建築・住宅産業界の大転換
巻頭企画2最新動向
・建築・不動産企画で知っておきたい最新の税制改正・制度改正の動向
chapter1:建築・不動産企画のキホン
chapter2:市場・立地調査のキホン
chapter3:用途業種の選定と最新企画動向
chapter4:敷地調査のキホン
chapter5:建築法規のキホン
chapter6:賃貸企画のためのお金と税金のキホン
chapter7:建築・不動産と相続対策のキホン
chapter8:おトクな事業手法と企画書作成術
こんな人におススメ
・不動産会社、デベロッパーの新人、若手
書籍データ
出版社 株式会社 エクスナレッジ