書籍タイトル 知りたいことが全部わかる!不動産の教科書
書評
実践実務家の不動産コンサルタント池田浩一氏による「不動産の教科書」
不動産業の実務に従事する者にとって必要な不動産に関する基礎知識。
現代の不動産実務プレイヤーには不動産のモノの知識、金融知識、会計知識、税金知識など膨大な知識の習得が必要ですね。
これを考えただけでも立ち眩みがするほど、不動産に関連する知識の面は非常に広いです。
今回ご紹介する「不動産の教科書」はこれらの膨大に必要とされる実務知識をコンパクトに解説した良書です。
宅建試験や不動産鑑定士試験では、机上の理論は学習することができますが、実務では実際どうなの?という疑問と不安を抱えたまま若手は実務に実践投入されていきます。
このような不安を払拭するには、この1冊を熟読するだけでほぼ100%解消できること間違いないです。
超おススメの1冊です!
第1章 不動産営業の基本を学ぼう
第2章 不動産調査の基本【現地編】
第3章 不動産調査の基本【法務局編】
第4章 不動産調査の基本【役所編】
第5章 不動産査定に挑戦しよう
第6章 資金計画を本格的に学ぼう
第7章 不動産取引の基礎知識を身につけよう
第8章 融資実行・登記手続き・決済を学ぼう
第9章 物件の引き渡しとアフターフォロー
第10章 不動産取引と税金知識
不動産業界は古い体質か、「先輩社員の背中を見て学べ!」というような昭和的教育観念が色濃く残った業界だと言えます。
最近は、不動産業界の機能分化により、「不動産全般」の基礎知識を習得する機会がますます減っている感があります。
このような問題意識から、私自身が不動産若手向けにブログや本を書いてやろう!という意気込みを持って、同業の方の本を事前調査するに当たって購入したというのが本書との出会いです。
本書を手に取った瞬間、私は心の中で叫びました!
私が書きたいことが全て書かれていた!
しかも、
これ以上分かりやすく書かれていたものは初めて見た!
嫉妬してしまうほどコンパクトに、不動産の基礎が凝縮されている本です(笑)
著者は不動産の筋金入りのプロである池田浩一さんです。
この人ホンモノだなと感じたのは、次のようなくだりです。
「アクセスは必ず公共交通機関を利用しよう」
「曜日、天候、時間帯を条件を変えて調査するトライアングル調査」
これって正に先輩社員たちの経験則ですね。
あと、現地調査や謄本、図面の読み方が写真付きでしっかり解説されていることです。
無駄のない一冊。
こんな人におススメ
どんな人が対象かというと、同書の帯書きがそのままなので、そのまま掲載させていただきます!
・現地調査のポイントと調査方法を学びたい人
・法務局の書類の取り方や読み方を学びたい人
・役所調査の手順や法令上の制限を学びたい人
・不動産査定法を基礎からしっかり学びたい人
・資金計画の方法、融資の付け方を学びたい人
・法律、税金などの関連知識を幅広く学びたいこと
・土地や家を売買したい人
宅建の合格後に直ぐに買うべき本というのがピッタシですね。
超おススメです!
書籍データ
出版社 ソーテック社
著者 池田 浩一(いけだ こういち)
著者略歴