書籍タイトル 未来経済都市 沖縄
書評
今回は少し不動産業のドストライクからあえて外して地方の都市論本を紹介したいと思います。
沖縄銀行元頭取による沖縄都市論
当然、著者の立場上、「沖縄LOVE」のトーンとなるのであることが推測され、何となくタイトルが面白そうと思って買って読んでみたらメチャクチャ面白かったのでご紹介いたします。
沖縄と言えば、太平洋戦争の暗い歴史や米軍の基地問題などがクローズアップされがちであります。
更に最近では、2019年10月の首里城火災、2020年に入ってからの新型コロナウイルスによる観光客の激減など足元では逆風が吹いています。
しかし、沖縄を違った角度から見るとこれからのアジアの時代の到来において、抜群に地の利の高いエリアであることが本書を読めば理解できます。
本書から一部引用してみましょう。
恥ずかしながら本書を読むまで、沖縄は「観光都市」としての認識しかありませんでした。
皆さんは、次のうちいくつ知っていますか?
②2020年3月から那覇空港に第2滑走路が供用されること
③2017年に沖縄の観光客数はハワイを超えたこと
④沖縄は開業率が7.0%と日本一のスタートアップ王国であること
⑤吉本興行が沖縄にエンターテインメントの専門学校を開設していること
私は、②、③を聞いたことがあるぐらいでした。
アジアの時代の中心的存在となる可能性を秘めた沖縄
不動産業から見ると、那覇中心部の大規模マンションやホテルは若干過剰気味と言われているものの、まだまだこれから伸びる「のりしろ」があると感じた次第です。
沖縄でビジネスをやりたくなってきました。
第1章 日本人の9割が知らない「沖縄の秘密」
第2章 沖縄を中心に「世界地図」が変わる
第3章 世界にインパクトを与える「沖縄ビッグバン」
第4章 なぜ日本の大企業は「沖縄進出」したいのか?
第5章 ハワイを超える観光客が押し寄せる「沖縄」の魅力
第6章 どんどん健康になる、沖縄の「100歳到達力」
こんな人におススメ
・地方での都市開発に興味ある方
・ホテルビジネス関連プレイヤー
書籍データ
出版社 日本経済新聞出版社
著者 沖縄銀行元頭取 安里昌利