不動産書籍紹介

おススメ書籍 【東京大改造マップ2020-20XX 】

書籍タイトル 東京大改造マップ2020-20XX (日経BPムック)

書評

2014年に初版が発行されてから第7刷目となる「東京 大改造マップ」の最新版

デベロッパーやゼネコンなどの建設・不動産関係者も購入された方は多いでしょう。

東京都市ウォッチャー必携の本

2014年に「東京 大改造マップ」が出版されてから、東京再開発計画本が雨後の筍のように他社から出版されてきました。

その老舗であり、かつ、新版を更新し続けているのが本書。

日経BP社が発行する媒体である「日経不動産マーケット情報、日経クロステック、日経アーキテクチュア、日経コンストラクション」による最新情報を盛り込んで更新しています。

今回のテーマは、オリンピック後の東京ということで、東京オリンピックの会場跡地の利用や五輪開催に当たっての都市インフラの未来がメインテーマになっています。

奇しくも、本書発行後の1か月後、新型コロナウイルスによる感染拡大を受けて2020年3月24日に東京オリンピック2020年の開催の延期が正式に決定しました。

本書でも特集されているホテルには、外出制限、外国人の入国制限などから大打撃を受けている状況であり、安泰と言われたホテル業界にも暗雲が立ち込めている状況となっています。

オリンピックは取りあえずは1年延期となりましたが、中止となるリスクも残っているものと考えます。

また、リモートワークの定着によって東京都心の不動産の今後を危ぶむという極端な声も聞こえてきます。

しかし、このような逆風下においても東京都心は今後も日本の不動産マーケットの中心地であることは変らないと本書を読めば読むほど感じるはずです。

本書が、他の都市開発本と異なるのは、洗練されたビジュアルはもちろん、再開発の名人たちのインタビュー記事が収録されており、書籍としての読み応えも十分あることです。

今回、2020年2月の新作のタイトルは「東京大改造マップ2020-20XX」となっており、前回出版された「東京大改造マップ2020」の続編版という扱いになっています。

この本を見ながら、「こんな書籍が連続モノで成り立つという東京という都市の圧倒的なポテンシャル」を改めて感じた次第です。

特に、マップの中心地となっている「東京大改造マップ」における都心部と湾岸エリアは更なる発展が期待できる街という印象を持ちました。

街づくりを語り始めるきっかけになる本です。

この本を片手に、再開発予定プロジェクトや東京レガシー物件を見て回るというのはいかがでしょうか?

まだ、見たことがないという方は、是非ご一読を!

確か、前回の「2020年」版では手のひらサイズのコンパクト本も出版されていましたが、今回はまだ出版されていないようです。

書籍としてやや大きく、綴じ込みマップが少しデカすぎて持ち運びしにくいのが難点です笑

本書の構成
付録 東京大改造 でかマップ2020年版
座談会 2020年代の東京を考える
エリア別プロジェクト開発
 注目エリア① 虎ノ門・赤坂/浜松町
 注目エリア② 品川・田町
 注目エリア③ 日八京・大丸有
 注目エリア④ 晴海・豊洲・有明
 注目エリア⑤ 渋谷
 注目エリア⑥ 新宿
 注目エリア⑦ 池袋
 注目エリア⑧ 横浜
受け継ぎ受け渡すレガシー

こんな人におススメ

・デベロッパー、ゼネコンの都市開発担当者
・デべロッパーの用地取得担当者
・デベロッパー、不動産業界を目指す就活生

書籍データ

書籍タイトル 東京大改造マップ2020-20XX (日経BPムック)
出版社 日経BP
編者 日経アーキテクチュア

東京大改造マップ2020-20XX (日経BPムック)

-不動産書籍紹介
-,

Copyright© 不動産業ドットコム , 2024 All Rights Reserved.